社長の仕事は、判断することとアイデアを出すこと。
この2つに集中できたら、どれだけ経営が変わるか。頭ではわかっている。でも現実は、資料を作って、メールを返して、数字をまとめて、調べものをして——気づけば1日が終わっている。
僕も以前はそうでした。やるべきことはわかっている。でも「形にする作業」に時間を取られて、肝心の判断とアイデアに集中できない。
今は違います。僕の隣には、AIという経営パートナーがいます。
僕が「こうしたい」と決める。AIがそれを形にする。僕が確認して、GOを出す。この流れができてから、経営の質が変わりました。
この記事では、中小企業の社長である僕が、AIをどうやって経営パートナーとして使っているのか。その考え方と、具体的な毎日の使い方を書きます。
社長の仕事は2つしかない
まず、前提の話をさせてください。
社長の仕事って、突き詰めると2つだけです。
1つ目は、判断すること。「やる・やらない」「こっちに進む・進まない」を決める。これは社長にしかできません。
2つ目は、アイデアを出すこと。「次にこれをやろう」「こういう仕組みにしたい」と考える。これも社長の頭からしか出てこない。
問題は、この2つ以外の作業が多すぎることです。
資料を作る、文章を書く、データを整理する、調べものをする、構成を考える。これらは「形にする作業」であって、「判断」でも「アイデア」でもない。でも、少人数の会社だと全部社長がやるしかない。
僕はここにAIを入れました。
判断とアイデアは自分。形にするのはAI。この役割分担が、僕の経営を変えた一番大きなポイントです。
僕がAIに任せていること|「形にする作業」の具体例
「AIに任せる」と言うと、なんか大げさに聞こえるかもしれません。でも実際にやっていることは、めちゃくちゃ地味です。
たとえば、ブログ記事。テーマは僕が決めます。「今の中小企業の社長に補助金の記事を届けたい」とか「この体験を記事にしたい」とか。でも、リサーチして、構成を考えて、5,000文字以上の記事を書いて、SEOを意識した調整をして、アイキャッチ画像を作って、WordPressに下書き投稿する——この全部をAIがやります。僕がやるのは、内容を確認して「OK」を出すことだけ。以前は1記事に2〜3時間かかっていたのが、ほぼゼロになりました。
たとえば、提案資料やスライド。内容の方向性は僕が口頭で話します。「こういう流れで、こういうことを伝えたい」と。AIがそれを構成にまとめて、50枚規模のスライドを30分で作ります。以前はデザイナーに外注して1回20〜30万円、納期1ヶ月。今は1枚あたり10〜20円です。
たとえば、請求書。「このクライアントに、この金額で」と口頭で伝えるだけ。AIが自動で請求書を生成して、Googleドライブに保存します。30分かかっていた作業が1分で終わります。
たとえば、メールの仕分け。毎朝AIが重要なメールだけをピックアップしてレポートしてくれます。以前は毎日30分〜1時間かけてメールチェックしていたのが、ゼロになりました。重要メールの見落としもゼロです。
どれも共通しているのは、僕は「何をするか」を決めているだけということです。「どうやるか」はAIが考えて、実行して、形にしてくれる。
「全部自分でやる」をやめた日
正直に言うと、最初からうまくいったわけではありません。
僕はもともとパソコンが大の苦手でした。タイピングもまともにできなかった。ExcelもWordもほとんど使えなかった。そんな状態で起業したので、当然すべてが手作業です。スマホのメモ帳でタスク管理して、どこに書いたかわからなくなる。スケジュールを入れ忘れて抜け漏れが頻発する。
ChatGPTを最初に触ったときも、何に使えるのかわからなかった。あだ名をつけて雑談相手にしていたくらいです。
転機は、AIに「あなたはトップセールスライターです」と役割を付けて、自分の文章を添削させたとき。明らかに自分より良い文章が返ってきた。「これは仕事に使える」と確信しました。
そこから少しずつ、自分がやっていた作業をAIに移していった。最初はメールの下書き。次にブログの構成。次に資料作成。気づいたら、僕の1日の中から「形にする作業」がほとんどなくなっていました。
今思うと、一番大きかったのは技術の問題じゃなくて、意識の切り替えです。「自分でやらなきゃ」を手放すこと。社長が全部やる必要なんてない。判断とアイデアに集中したほうが、会社にとってはるかに価値がある。
経営パートナーとしてのAIの使い方|1日の流れ
具体的に、僕の1日がどう回っているかを書きます。
朝、AIから今日のスケジュールと期限付きタスクのレポートが届きます。僕はそれを見て、今日やることを確認する。カレンダーを自分で開いて確認する必要はありません。
何か新しい仕事が入ったら、「こういうことをやりたい」とAIに伝えます。口頭でもテキストでもいい。AIがそれを構造化して、必要な手順を整理して、実行に移してくれる。
たとえば「新しいクライアント向けの提案資料を作りたい」と言えば、AIが過去の提案内容や相手の情報を踏まえて、構成案を出す。僕が「この方向で」と判断したら、AIがスライドを作る。僕は完成品を確認するだけ。
夜には、その日の作業内容のレポートが届きます。明日やるべきことの提案も一緒に。僕は「これでOK」か「ここを変えて」と返すだけ。
この流れの中で、僕がやっているのは「判断」と「方向性の指示」だけです。調べる、まとめる、書く、作る——全部AIがやっています。
「人間の秘書を雇う」との違い
「それって秘書を雇えばいいんじゃないの?」と思うかもしれません。
確かに、優秀な秘書がいれば似たことはできます。でも、人間の秘書を雇うと年間で数百万円かかります。AIなら月数千円〜数万円です。
それだけじゃない。AIは24時間動きます。夜中に思いついたアイデアを伝えても、翌朝には形になっている。休まない、辞めない、引き継ぎも要らない。
もちろん、AIにできないこともあります。人間関係の機微を読むこと、お客さんの表情から本音を汲み取ること、予想外の状況で臨機応変に動くこと。ここは人間にしかできない。
だからこそ、役割分担が大事なんです。AIに任せられることはAIに任せて、人間にしかできないことに自分の時間を使う。
クライアントにも同じことが起きている
僕だけの話じゃありません。AI導入を支援しているクライアントでも、同じ変化が起きています。
ある小売業の社長は、毎日100通近い発注メールを手作業で処理していました。1日2〜3時間、メールを読んでスプレッドシートに転記する作業。それをAIで自動化したら、作業時間が10分になった。社長の仕事が「メールを処理すること」から「売上を伸ばすことを考えること」に変わりました。
ある動画編集会社の社長は、本業に追われてSNS発信ができていませんでした。AIに社長の考え方や価値観を学習させて、発信を自動化した。新規リードが増えて、売上が上がった。社長がやったのは、最初に自分の考えをAIに伝えたことだけです。
どちらのケースも、社長は「判断する人」に戻っただけ。作業をAIに渡しただけ。でも、それだけで経営が動き出した。
AIを経営パートナーにする最初の一歩
ここまで読んで「自分もやってみたい」と思った方に、最初の一歩を伝えます。
まず、ChatGPTでもClaudeでもいいので、1つだけAIに任せてみてください。
おすすめは「メールの下書き」です。返信したいメールの内容をAIに貼り付けて、「こういう方向で返信を書いて」と伝える。それだけで、自分で書くより早く、しかもちゃんとした文章が返ってきます。
これで「AIって使えるかも」と感じたら、次は少し大きな作業を任せてみる。資料の構成案を作らせる。議事録をまとめさせる。データを整理させる。
大事なのは、最初から完璧を求めないこと。AIが出してきたものが70点でも、自分で0から作るよりはるかに速い。70点の下書きを直すほうが、白紙から100点を目指すより楽です。
僕も最初はそうやって始めました。少しずつ任せる範囲を広げていったら、気づいたら経営パートナーになっていた。
まとめ|社長は「判断する人」に戻ればいい
社長の仕事は、判断することとアイデアを出すこと。
それ以外の「形にする作業」は、AIに任せられる時代になりました。月数千円で、24時間動いて、辞めない経営パートナーが手に入る。
全部自分でやる必要はありません。
まずは1つ、AIに任せてみてください。「あ、これでいいんだ」と感じた瞬間が、経営の転換点になります。
AIの活用方法や導入について相談したい方は、LINEでお気軽にご連絡ください。あなたの会社に合ったAIの使い方を、一緒に考えます。
具体的にどの業務をAIに任せられるかは、こちらの記事で詳しく書いています。

コメント