社長の仕事の7割はAIに任せられる。残り3割に集中するための実践ガイド

朝、メールを開く。返信を書く。見積もりを作る。請求書を確認する。資料を直す。スケジュールを調整する。

気づいたら昼。午後は打ち合わせと納品対応。夕方になって「あ、今日も経営のこと何も考えてない」と気づく。

これ、僕の2年前の毎日です。

社長の仕事の7割は、社長じゃなくてもいい仕事で埋まっています。でもそれに気づいていても、代わりにやってくれる人がいない。だから結局、自分でやる。

この構造を壊したのが、AIでした。

僕は自分の業務を全部書き出して、「これ、本当に自分がやる必要ある?」と1つずつ検証しました。結果、7割はAIに任せられた。残りの3割——お客さんと向き合う時間、戦略を考える時間、新しいことを仕掛ける時間——にようやく集中できるようになりました。

目次

この記事の結論(忙しい方はここだけでOK)

社長の業務の大半は「社長じゃなくてもいい仕事」です。

  • 資料作成、データ集計、メール対応、スケジュール管理、タスク管理…これらはAIに任せられる
  • 実際に僕は、資料作成の外注費を年間で数十万円から数千円に削減した
  • クライアントの小売業の社長は、在庫管理に毎日2時間かけていたのが10分になった
  • 社長の仕事は「作業をこなすこと」ではなく「会社の未来を作ること」

「忙しい」の正体は、人がやらなくてもいい仕事を、人がやっているだけ。それをAIに渡すだけで、経営者の時間は劇的に変わります。

まだAIを使ったことがない方は、AI導入は何から始める?従業員10人以下の会社がまずやるべき3つのことから読んでみてください。

社長の1日を分解したら、7割は「社長じゃなくてもいい仕事」だった

僕がやったのは、まず自分の業務を1週間分、全部書き出すことでした。

朝起きてから寝るまで、何にどれだけ時間を使っているか。手帳に書いて、1週間後に見返した。

結果はこうでした。

社長にしかできない仕事:約3割

  • お客さんとの商談、関係構築
  • 事業の方向性を考える
  • 新しい取り組みの意思決定
  • 採用やチームビルディング

社長じゃなくてもいい仕事:約7割

  • メールの確認と返信
  • 見積書・請求書の作成
  • 資料・スライドの作成
  • データの集計・レポート作成
  • スケジュール管理・調整
  • タスクの整理・進捗確認

7割。書き出してみたとき、正直ショックでした。

毎日「忙しい」と思っていた。でも忙しかったのは、社長の仕事じゃなかった。やらなくてもいい作業に追われて、本来やるべきことに手が回っていなかった。

ほんまに、何やってたんやろうって思いました。

僕がAIに任せた「社長じゃなくてもいい仕事」

「社長じゃなくてもいい仕事」がわかったら、次はそれをAIに渡す番です。

僕が実際にAIに任せて、いちばんインパクトが大きかった2つを紹介します。

提案資料・セミナースライドの作成

以前、資料作成は僕にとって最も嫌いな業務でした。

デザインスキルがないから、外注に頼む。1回あたり20万〜30万円。納期は1ヶ月。セミナーのたびにこのコストと時間がかかる。

Canvaで自作しようとしたこともあります。でもデザインセンスがない人間がテンプレートをいじっても、どうにもならない。1〜2週間かけて作った資料が、見た目も中身も微妙。あのストレスは経験した人にしかわからないと思います。

結局いつも後回しにして、締め切り直前に徹夜する。この繰り返しでした。

ところが、AIに任せたら30分で50枚のスライドができた。

今の僕のやり方はこうです。スライドの内容を口頭でAIに話す。AIがそれをテキストにまとめて、構成案を作る。その構成案をAIの仕組みに読み込ませるだけで、デザイン済みのスライドが出てくる。

1枚あたりのコストは10〜20円。以前の外注費が1枚2,000〜3,000円だったので、約99%のコスト削減です。しかもデザインの品質は、外注していた頃と変わらない。

修正も「3枚目のタイトルをこう変えて」と言うだけで終わる。

資料作成が嫌いだったのは、資料を作ること自体が苦痛だったから。でも本当に必要だったのは「資料の中身を考えること」であって、「デザインをいじること」ではなかった。AIに作業を渡したことで、中身を考えることに集中できるようになりました。

タスク管理と日報の自動化

もう1つ、地味だけど効果が大きかったのがタスク管理です。

複数のクライアントの仕事を並行して進めていると、タスクの抜け漏れが頻発します。

スマホのメモ帳で管理を試みたこともある。でもどこに書いたかわからなくなる。手帳に書いても見返さない。「あ、あれやるの忘れてた」が月に何回も起きていました。

これはAIに任せて、毎日レポートを自動生成する仕組みを作りました。

  • 当日の作業内容のまとめ
  • 緊急度・重要度が高いタスクの一覧
  • 対応が必要だけど今すぐじゃないタスクの管理
  • 翌日やるべきことの提案

これが毎日届く。僕はそのレポートを見て動くだけ。

「自分で覚える」必要がなくなりました。覚えておかないといけないストレスって、時間の問題だけじゃない。頭の中に「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」が常に渦巻いている状態は、集中力を静かに削っていく。それがなくなっただけで、仕事の質がはっきり変わりました。

クライアントの場合:在庫管理に毎日2時間かけていた社長の話

僕自身の話だけだと「特別な人だからできたんでしょ」と思われるかもしれません。

なので、クライアントの事例も1つ紹介します。

ある小売業の社長は、在庫管理・キャッシュフロー管理・売上管理を全部手入力でやっていました。毎日1〜2時間。入力ミスのリスクも常に抱えている。

エンジニアに専用システムを作ってもらうことも検討したそうです。でも見積もりが数百万円。何年も踏み切れないまま、手作業で乗り切っていた。

この社長に僕がやったのは、AIと一緒にGoogleスプレッドシートベースの管理システムを構築することでした。

使ったのはGoogleスプレッドシートだけ。有料ツールは一切なし。開発コストは0円です。

CSVでデータをダウンロードして、スプレッドシートに読み込むだけ。月次レポート、在庫状況、利益が全部自動で出る。

結果、毎日1〜2時間かかっていた作業が約10分に。入力ミスもなくなりました。

この社長が言っていたのは「もっと早くやればよかった」。

何年も悩んでいたことが、AIの力を借りればこんなにあっさり解決する。問題は「解決策がない」ことじゃなくて、「正しいやり方を知らなかった」だけだった。

残りの3割に集中したら、仕事の質が変わった

7割をAIに任せた結果、何が変わったか。

正直に言うと、売上が翌月から倍になった…みたいな派手な話ではないです。

でも、明らかに変わったことがある。

「考える時間」ができた。

以前の僕は、毎日「今日を乗り切る」ことしか考えていませんでした。目の前のタスクを消化して、終わらなかったら翌日に回して、その繰り返し。来月のこと、来年のことを考える余裕なんてなかった。

AIに雑務を渡してから、午前中にまとまった時間が空くようになりました。その時間で何をしているかというと、お客さんとじっくり話すこと。新しいサービスを設計すること。事業の方向性を考えること。

これが「社長の仕事」です。

経営者の仕事は、作業をこなすことじゃない。会社の未来を作ることです。でも日々の雑務に埋もれていると、その当たり前のことを忘れてしまう。

人を雇う代わりにAIに任せた詳しい話は、人を雇えないなら、AIに任せろ。一人社長のAI活用術にまとめています。

「でも、自分にはできない」と思った方へ

ここまで読んで、「福田さんはITに詳しいからできたんでしょ」と思った方もいるかもしれません。

でも、僕は元々製造業の現場で働いていた人間です。エンジニアでもプログラマーでもない。2年前はAIの使い方なんて全然わからなかった。今のターゲットの方々と、まったく同じ状態だったんです。

先ほど紹介した小売業のクライアントも、ITリテラシーは高くありません。ExcelとLINEが使えるレベル。それでも、業務の自動化ができた。

大事なのは「自分でAIを使いこなすこと」ではなく、「AIを使える状態を作ること」です。自分一人で全部やる必要はない。やり方を知っている人に相談すればいい。

AI導入でよくある失敗パターンを避けたい方は、AI導入で失敗する中小企業の3つのパターンもあわせて読んでみてください。

まず1つだけ、AIに任せてみてください

社長の仕事の7割はAIに任せられる。これは実体験に基づいた数字です。

でも、いきなり7割を変える必要はありません。

まず1つでいい。自分の業務の中で「これ、毎回めんどくさいな」と思っている作業を1つだけ見つけてください。

メールの返信かもしれない。資料作成かもしれない。データの入力かもしれない。

その1つをAIに任せてみる。「あ、こんなことまでできるんだ」と実感できたら、次の1つが見えてきます。

経営者の時間は、会社の中でいちばん価値がある資源です。

その時間を雑務に使い続けるのか、会社の未来に使うのか。答えは明らかだと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次