NotebookLMで提案資料を30分で作る方法|外注30万円が不要になった話

提案資料・営業資料・セミナー資料。経営者がいちばん嫌いな業務、何でしょうか。

僕はずっと「資料作成」でした。1枚作るのに30分、提案資料1本で半日、セミナースライド100枚なら2〜3週間。デザインスキルがないからCanvaを開いても進まない。外注に出すと1スライド2,000〜3,000円、100枚規模で20〜30万円。納期は1ヶ月。

結論から言うと、この問題はNotebookLMで一気に片が付きます。テキストを読み込ませるだけで、提案資料1本が30分で完成する。外注に出していた30万円が、ほぼゼロになる。

僕は今、提案資料・セミナー資料・社内資料の制作を全てこの仕組みに移しています。Canvaを開かなくなって半年以上経ちました。

この記事では、NotebookLMで提案資料を30分で作るための具体手順を、5ステップに落として全部書きます。読み終わった時点で「明日の提案資料はこれで作ろう」と動けるレベルまで具体的に書いているので、デザインに自信のない経営者の方もそのまま実装できます。

※2026年5月時点の情報です。NotebookLMの仕様は更新が早いため、画面が変わる可能性があります。

福田 龍馬

福田 龍馬|株式会社Lib 代表取締役

中小企業のAI導入支援・AI顧問を専門にしています。現場で使えるAI活用フローを伴走で構築中。

目次

なぜ提案資料の作成は経営者の時間を奪うのか

NotebookLMの話に入る前に、なぜこの問題が放置されてきたのかを整理しておきます。

中小企業の経営者にとって、提案資料は「数字に直結するのに、最も後回しにされる業務」です。

理由は3つあります。

理由1:デザインスキルが要求される

PowerPointやGoogle Slidesを開いた瞬間、「フォント・色・図の配置」を考えなければいけない。これは経営者の仕事ではないのに、避けて通れない。

僕も以前はCanvaのテンプレートを使って自作を試しましたが、提案資料1本に1〜2週間かかりました。100枚規模のセミナースライドだと2〜3ヶ月。これでは本業が回りません。

理由2:外注は高くて遅い

外注先のデザイナーに頼むと、1スライドあたり2,000〜3,000円。提案資料50枚で10〜15万円、セミナー資料100枚なら20〜30万円。

しかも、納期は早くて2週間、長いと1ヶ月。「来週の商談で必要」というスピード感には全く合いません。

理由3:内容が変わるたびに作り直し

提案資料は、商談相手の業種・規模・課題に合わせて毎回カスタマイズが必要です。テンプレを使い回せるのは表紙くらい。ということは、提案するたびに何時間も持っていかれる。

僕がクライアントの経営者と話していても、「提案資料を作る時間がないから、新規営業を絞っている」という方が珍しくありません。これは完全に逆向きの話で、本来は提案を増やすほど売上は伸びるはずなのに、資料制作という”作業”が経営の足を引っ張っている状態です。

NotebookLMとは|「テキスト→構成・要約」を一発で吐き出すAI

ここからNotebookLMの話に入ります。

NotebookLMは、Googleが提供しているAIツールです。Googleアカウントがあれば、誰でも無料で使い始められます。

最大の特徴は、自分が用意したテキスト・PDF・Googleドキュメント・YouTube動画などを「ソース」として読み込ませると、その内容を踏まえてAIが整理・要約・構成案を作ってくれること。

ChatGPTやClaudeとの違いは、「自分の手元の資料を理解した上でアウトプットを返す」ところ。ChatGPTは一般知識ベースで回答するので、自社固有の情報を踏まえた提案資料を作るには不向きです。NotebookLMは逆で、自社が持っている素材を読ませた上で、それに沿った形でアウトプットを出してくれる。

提案資料との相性が抜群なのは、ここが理由です。

提案する商品・サービスの説明、過去のクライアント事例、相手企業の業種・課題情報。これらをまとめてNotebookLMに読み込ませれば、商談相手に合わせた提案資料の構成・要約が一発で出てくる。

僕がNotebookLMを最初に触ったときの第一印象は「これ、提案資料作成の常識を変えるな」でした。実際に変わりました。

30分で提案資料を作る5ステップ

ここからが本題です。NotebookLMを使って提案資料を30分で完成させる、具体的な5ステップを書きます。全部、僕が毎週やっている手順です。

Step 1:提案内容を口述で吐き出す(5分)

最初の5分で、提案する内容を「口で話す」ところから始めます。

商談で何を伝えたいか、相手の課題は何か、自社のサービスがそれをどう解決するか。頭の中にあるものを、ChatGPTかClaudeに音声入力で全部喋ります。

「来週A社に提案する内容を整理して。相手は従業員30名の製造業。課題は事務作業の属人化と、ベテラン社員の退職リスク。提案するのは、AI導入支援の3ヶ月パッケージ。月22万円、現場2回訪問込み。過去に同業の整体院グループで、施術人数を半分に減らしながら売上を維持できた事例がある」

5分話せば、提案資料の素材は揃います。ここをタイピングでやろうとすると30分かかるので、必ず音声でやってください。移動中の音声活用については 移動中の30分を執務時間に変える|ChatGPT音声で社長の仕事術 でも詳しく書いています。

Step 2:構成案をAIに作らせる(5分)

次に、Step 1で吐き出した内容を元に、ChatGPTかClaudeで提案資料の構成案を作らせます。

「今の内容を元に、20スライドの提案資料の構成案を作って。各スライドのタイトルと、そこに入れる要点を箇条書きで。表紙、課題提起、解決策、事例、料金、スケジュール、まとめの順で」

5分で、20スライド分のタイトル+要点リストが出てきます。これがNotebookLMに読み込ませる「ソース」になります。

Step 3:NotebookLMにソースを読み込ませる(5分)

Step 2で作った構成案テキストを、NotebookLMの新規ノートブックに「ソース」として追加します。

NotebookLMの画面左に「ソース」というエリアがあって、ここにテキスト・PDF・Googleドキュメントをアップロードできる。今回はStep 2で作ったテキストを貼り付けるだけです。

ここで重要なのは、ソースを1つに絞らないこと。提案資料に入れたい情報(自社サービスの説明資料、過去事例、料金表、相手企業のWeb情報など)を全部まとめて読み込ませる方が、出てくる構成の精度が上がります。

僕は普段、5〜10個のソースを同時にアップロードしています。

Step 4:NotebookLMに資料を生成させる(10分)

ソースを読み込ませたら、NotebookLMの「Studio」エリアから資料生成を依頼します。

「読み込ませたソースを元に、20スライドの提案資料を作って。各スライドはタイトル+本文200字程度。デザインはシンプルで、見出しが目立つように」

10分ほどで、構成された資料が出てきます。Googleスライドにエクスポートすれば、そのままパワポやKeynoteとも互換性のある形式で保存できる。

僕が初めてこれをやった時、「うちのサービスの説明、こんな自然な順番で書けたっけ」と思いました。AIが自分の資料を読んだ上で再構成してくれるから、自分一人で作るより流れが整理されている。これが大きな発見でした。

Step 5:微調整して完成(5分)

最後の5分で、固有名詞や数字の調整、相手企業の情報の追記をします。

ここで重要なのは、AI生成のままだと固有名詞が間違っていることがあるので、必ず目で確認すること。社名・人名・金額・日付。この4つだけは100%チェックしてから送信する、と決めておくと安全です。

僕の場合、Step 1〜5で合計30分。提案資料1本が完成します。

実際にあった話|セミナー100枚を30万→1,000円以下に変えた経緯

ここで、僕がNotebookLMを本気で「業務が変わった」と感じた具体的な体験を1つ書いておきます。

ある経営者向けセミナーで、100枚規模のスライドを作る必要が出てきた時の話です。

外注の見積もりを取ると、1スライド2,500円で総額25万円、納期は1ヶ月。Canvaでの自作も検討しましたが、過去に同規模のスライドを自作したときは2ヶ月半かかり、それでもデザイン品質に納得できなかった経験がありました。しかも今回、締切まで残り3週間。資料作成は当時の僕にとって「最も嫌いな業務」で、毎回締切ギリギリまで後回しにしていた業務でした。

打つ手がなくなった状態で、ふとNotebookLMを触ってみたのが転機でした。

最初にやったのは、セミナーで話す内容をChatGPTに音声で30分喋ってテキスト化し、章ごとの構成案を作らせること。次にその構成案をNotebookLMに読み込ませて、章ごとに要約と図解の指示を吐き出させました。ここまでで2時間。

問題は、NotebookLM単体だと「整った文章」は出てくるけど、自社のフォントやブランドカラーで揃ったスライドにはならないこと。Studio機能の出力をGoogleスライドにエクスポートして1枚ずつ手で整えると、結局1日かかってしまう。

そこでAIエージェントに「自社のデザイン仕様で、NotebookLMの出力を自動でスライド化するスキルを組めないか」と相談しました。返ってきた提案は、カスタムスキルとして「テキスト構成案→自社仕様のスライド」を変換する仕組みを作ること。数日かけてチューニングし、最終的に50枚規模で約30分、1スライドあたり10〜20円のコストで出力できる仕組みが完成しました。

その後、本番の100枚セミナースライドを実際に流してみると、約1時間で完成。コストは1,000円以下。納期1ヶ月・25万円が、半日・1,000円。これを体験した瞬間、「資料作成という業務がもう存在しない世界に来た」と本気で思いました。

セミナー本番で参加者から「資料、わかりやすかったです」と言われたときは、内心「これ、AIが30分で作ったやつなんですけど」と笑いそうになりました。受け取る側がAIで作ったかどうかすら分からない仕上がりになる。これがNotebookLM+AIエージェントの組み合わせの実力です。

この経験以降、僕は提案資料・セミナー資料・社内資料の全てをこの仕組みに移しました。資料作成が「最も嫌いな業務」から「もはや業務ですらない」に変わった瞬間です。

ただし注意点として、この100枚セミナーで実現した「自社デザイン仕様の自動スライド化」はAIエージェントのカスタムスキル構築が前提です。NotebookLM単体でも30分で資料は作れますが、ブランドカラーまで完全自動化したい場合は別途仕組みが必要になります。AI導入支援の中で組むことが多い領域です。

実際に試してわかった3つの限界と回避策

便利な反面、最初は僕もハマった限界が3つあります。

限界1:細かいデザインのカスタマイズに弱い

NotebookLMの自動生成スライドは、デザインが「シンプル・整っている」レベル。プロのデザイナーが作るような派手なグラフィックや、ブランドカラーの徹底反映は得意ではありません。

回避策は2つ。1つは、最終的にGoogleスライドにエクスポートして、そこで手動でブランドカラーを入れる。10分くらいの作業で、自社らしさが出ます。

もう1つは、前のセクションで触れたAIエージェントのカスタムスキルとして「自社のデザイン仕様で出力する」仕組みを別途構築すること。

限界2:1ソースが大きすぎると要約が浅くなる

100ページのPDFを1つだけ読み込ませると、AIが要点を絞りきれず、薄い構成になることがあります。

回避策は、大きな資料は事前に章ごとに分割すること。または、ChatGPT/Claudeで一度要約してから、要約版をNotebookLMに読み込ませる。「AIに渡す前にAIで整える」という二段構えが効きます。

僕も最初の頃、自社の100ページの事業説明書を丸ごと読ませて、出てきた構成が薄っぺらくて困った経験があります。章ごとに分けて読ませ直したら、一気に密度が上がりました。

限界3:固有名詞・最新情報の精度

AIなので、固有名詞や最新の数字が間違っている可能性がゼロではありません。

回避策は単純で、Step 5の最終チェックで「社名・人名・金額・日付」の4点だけは必ず目視で確認すること。これさえやれば事故は防げます。

NotebookLM × Canva × 外注の比較

実際に提案資料を作るとき、選択肢としてはCanva・外注・NotebookLMの3つがあります。比較しておきます。

項目 Canva(自作) 外注(デザイナー) NotebookLM
制作時間(20スライド) 1〜2週間 2週間〜1ヶ月 30分
コスト 月額0〜1,500円 4〜6万円 0円(Googleアカウント)
デザイン品質 テンプレ依存 高い 整っている(プロほどではない)
内容の精度 自分次第 自分の指示次第 ソース次第(事前準備で高精度)
修正のしやすさ 1枚ずつ手動 修正費が発生 指示1つで再生成
経営者向きか 時間がない人にはNG コストがネック 最適

僕がCanvaから完全に離れたのは、「修正のしやすさ」が決定打でした。Canvaは1枚ずつ修正するけど、NotebookLMは「3スライド目をもっと強気のトーンに変えて」と1つ指示するだけで全体が直る。修正コストがほぼゼロなのが、現場で使い物になる理由です。

外注を完全にやめるかというと、それは状況次第です。「展示会で配る大型のブランディング資料」のような、デザインが武器になる場面では今でも外注に出します。ただ、日常の提案資料・セミナー資料・社内資料は全てNotebookLMで足ります。

1週間で習慣化するロードマップ

最後に、NotebookLMを1週間で習慣化するロードマップを書きます。

Day 1:NotebookLMにアクセスして、最初のノートブックを作る

notebooklm.google.com にアクセスして、Googleアカウントでログイン。新規ノートブックを作って、自社の会社案内のテキストを1つだけソースとして貼り付ける。これで終わり。

ノートブックがどんな見た目か、どこに何があるかを5分眺めてください。それだけで「これは使えそう」が伝わります。

Day 2:手元にある提案資料を1本、NotebookLMで再生成してみる

過去に作った提案資料を1本選んで、その内容をテキスト化してNotebookLMに読ませる。同じ内容を別の構成で吐き直してみてください。

「自分が頑張って作った資料より、AIが作った構成の方が読みやすい」という発見があるはずです。僕は最初これで衝撃を受けました。

Day 3〜4:来週の提案資料を、Step 1〜5の手順で実際に作る

実戦投入です。今週中に必要な提案資料を、この記事の5ステップで作ってみる。最初は1時間くらいかかるかもしれませんが、慣れれば30分に収まります。

Day 5〜7:構成案づくりの「型」を作って蓄積する

3〜4本作っていると、「うちの提案資料はこういう構成が刺さる」という型が見えてきます。型をテキストファイルに残しておけば、次回以降のStep 2が一瞬で終わるようになります。

僕は今、業種別に5パターンの型を持っています。新規の提案でも、型を選んで5分で構成案ができる状態です。

まとめ|まずは今日、ノートブックを1つ作るだけ

NotebookLMで提案資料を30分で作るための5ステップは以下の通り。

  • ChatGPTかClaudeに、提案内容を5分で口述する
  • 構成案を5分で作らせる
  • NotebookLMにソースとして読み込ませる
  • 資料を10分で自動生成させる
  • 5分で固有名詞・数字をチェックして完成

合計30分。コストはGoogleアカウントだけ。

外注に20〜30万円かけて1ヶ月待っていた業務が、半日かけて作っていた業務が、ほぼゼロ円・30分で終わるようになります。「資料作成が嫌い」という経営者ほど、NotebookLMの恩恵が大きい。

最初の一歩は、notebooklm.google.com を開いて、Googleアカウントでログインするだけ。所要時間1分です。そこから先は、自分の手元の資料を1つ読み込ませて、何が起きるか見てみてください。

「あ、これ使えるやん」が来たら、明日の提案資料からこの仕組みに乗せ替えできます。

提案資料に時間を取られて新規営業に手が回らない、という状況は経営者にとって本来あってはいけない。資料作成はAIに任せて、経営者は本業に集中する。これが2026年の標準的な働き方になります。

AI導入の第一歩として「資料作成の自動化」から始めたい方は AI導入、何から始める?従業員10人以下の会社がまずやるべきこと も併せて読んでみてください。社内マニュアルなど、提案資料以外の文書もAIで自動化する流れは AIで社員マニュアルを作る|2時間→30分に短縮した3ステップ にまとめています。

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